33人が本棚に入れています
本棚に追加
たくさんある世界の中のひとつに 一匹の竜のいる世界があった。。。
竜は どうして自分が誕生したのかわからなかった。
ある日 突然目覚めると『破壊』と言う衝動にかられ 暴れ尽くした。自分の心は 別の場所で 悲鳴をあげていた。
(やめろっ!やめろーっ!)
心の中に 虚しく響くだけだった。
全てを破壊し尽くすと 竜に自我が戻る。黒煙の立ち上る荒野に たった一匹。。。
「どうして。。。」
竜の真っ青な瞳から 一滴の涙がこぼれ落ちる。そして 抗うことのできない睡魔に襲われ 地中深くに消えて行った。
最初のコメントを投稿しよう!