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少年は 竜を 自分の家に連れ帰った。家と言っても 穴を掘り 枯れ草を敷き詰めただけのもの。
少年は 働き者だった。安い賃金でも 嫌な顔せずどんな仕事でも頑張った。家族が増え 尚更に 頑張った。
「ねぇ。。。どうして何も食べないの?」
竜は 首をうなだれた。空腹になる事はなかったからだ。
「どうして何も飲まないの?」
喉の渇きすらない。
「何がいいの?」
竜は まだ知らなかった。自分が何を糧にしているのか。。。いつも 深い眠りについていたから。
少年は 色んな物を試すために 必死に働いた。小さな家族を守るために。
小さな体で 頑張った。
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