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少年は 疲れ果てていた。何を試しても無駄だったからだ。
「このままじゃ 死んじゃうよ。」
美しい瞳から ポロポロと涙が零れる。
竜は 声をかけようとしたが 自分でもわからない事をどう答えればいいのかわからなかった。
少年は 力無く立ち上がり 竜を懐に隠して あてもなく歩き出した。
活気に溢れる町。。。少年だけは 暗くうなだれていた。だけど気に止める人は 誰ひとりいない。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあっ!」
町が一瞬だけ凍り付く がすぐに活気を取り戻した。いつもの事だったからだ。
悲鳴の方に目をやると 倒れている男のまわりに 3人の男達が立っていた。
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