揺れるワイン

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中山の大きな瞳が理子を見つめる。 思わず目を反らして理子は言った。 「ちゃんと前を見てください。危ないですよ」 「理子…」 明るい中山が低めの声で理子を呼ぶ。理子の鼓動が高鳴る。 二人とも真剣な顔というよりも、無理してポーカーフェイスを維持していた。 「俺と付き合ってくれ」
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