揺れるワイン

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車の中にジャズだけが静かに流れる。 「…先生、口元が笑ってるんですけど?」 「そ、そんなことないって!な?まじめな顔だろ?だからさ、俺と付き合おう!」 「何言ってるんですか!軽いー!」 赤信号で車を止める。中山は理子の肩に手を置き、再び真剣な顔を作り、言った。 「俺と付き合おう」 「先生、青です」
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