揺れるワイン

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「話を反らすな!」 仕方なく中山は再びハンドルを握り、車を走らせる。 「気ぃ合うしさ、俺と付き合おう?」 理子は展開に酔っていたのか、だんだん真剣に答えるのが面倒になり、中山の話に乗った。 「そうですね、いいですね」 「だろー?二年越しだけどこうなるべきだったんだよ」 また二人の適当な会話が始まる。やはり話は合うようだが、本心はわからない。さらにテンションの上がる中山。理子は頭が働かないままなんとなくこの空気を楽しんでいた。
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