手にとるグラス
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「あ、ごめん、中山です。わかるかな?わからないなら番号間違ったんだ。…でも理子なんだよね?うーん?」 急に冷静になり丁寧に名を名乗ると、中山は、かけた相手と出た相手が一致しないことにまた悩み出した。理子は、中山と、名前を聞き、記憶がじわじわと蘇り、慌てふためいた。そして押さえきれず大声で笑った後、落ち着きを取り戻してから謝った。 「すみません、私の方こそとても失礼しました、中山先生」
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