邂逅の午後二時半

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あの、と彼。 「ミルクください」 給仕女性ルリヱは持てる総てのプロフェッショナリズムを駆使し無表情を作って彼のもとを訪れたのだが。 彼にある距離まで近づく時にいつも、ぷんと音を立てるように彼から漂って来てルリヱの鼻腔に入るその気体にそれを揺るがされていた。 吐き気を我慢しようとすると涙が出てくる。
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