邂逅の午後二時半

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彼が要求していたのは正確にはミルクではなかった。 コーヒー紅茶に入れる脂肪分の高いあの乳状液のことを、彼もミルクと言ったのだった。 だが既にコーヒーとともに置かれたその適量があるはずだった。そして実際それはあった、つまり彼は、それがないからくれというのではなく、「お代わり」を要求していたのだった。
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