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Aさんとは別に仲良くはなかったし、家も少し離れていたので幼なじみでもなかった。
学校の帰りにAさんの家に行き、プリントとパンをAさんのお母さんに渡すと、Aさんと会う事もなく、すぐに帰った。
次の日にAさんが学校に来ても、これといって仲良くする事はなく、会話もなく、いつものように僕は男友達と遊んだ。
Aさんはクラスでもあまり存在感のない、大人しい子だった。
いつも席で本を読んでるような子で、いたずら好きでヤンチャだった僕とは、会話する機会もなかった。
それからというもの、Aさんが学校を休んだ時の届け役は、暗黙の了解で僕に決まった。
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