初恋の思い出

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 月日を重ねるごとに、Aさんは益々、元気がなくなっていった。  その頃は主に、僕はAさんの弟と、縁側の隅でおえかきやブロック等をして遊んだ。 そしてAさんは僕の横に座って、何も言わずに僕らの遊ぶ姿を眺めていた。  たまに見せるAさんの笑顔は、以前にも増して更に綺麗になってゆき、その笑顔に僕は心から安らいだ。
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