雷の鬼と、風の華

3/9
前へ
/11ページ
次へ
「ハァ……ハァ…」 月明かりに照らされる…まだ幼い二つの影… 『きつくないか…?風華…』 「ううん……だ、大丈夫だよ…兄ちゃん……」 緑の髪、目の色をしている女の子の名前は風華【ふうか】 その風華の手を引いているのが黄色髪、目をしている男の子の名前は雷鬼【らいき】 風華「兄ちゃん…!黒い人達がッ!」 雷鬼『くそッ…!』 幼い二人の足では大人の足の速さには敵わない… 雷鬼『風華…とりあえず…この家の中に入るぞ!』 風華「うん!!」 小さな二人は家の塀のわずかな隙間から中へ入った… [くそ!!あの糞ガキどもは何処にいきやがった!] [まだ遠くには行ってないはずだ!捜せ!!!] 足音が遠退いていく…
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加