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「加速していく。どんどんと」
「―――その先にあるのは?」
「先?」
もう一度妖しく彼女は微笑む。何年も一緒にいる自分はある意味納得してしまった。
―――時間の問題だと。
「どうなるかしらねぇ?」
「わかんないよ」
「一度坂で転んでしまったものは起き上がれない。未来はどうなるかしら?」
「・・・どうせしってんだろ?」
「あんたこそ」
確実に時間は過ぎていく。
時間は優しいだけではない。
追い詰めもするんだ―――――
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