一歩

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ある時僕は部屋の掃除をはじめた。 棚の奥から一冊のアルバムがでてきた! めくってみると君の写真がいっぱいだ。 そしてそこにはもう一つ。使わなくなってしまった一台のカメラ… 僕の脳裏に君との想い出が蘇ってくる、 そう…君が天国に行ってどのくらい経つのだろうか… 君と一緒に過ごした日々が懐かしく感じる。 あの頃の僕は君をレンズ越しから見ていたかった カメラの前だと君は素敵な表情をしてくれたね。 君の一つ一つの表情が僕に勇気と希望を与えてくれた。 諦めかけてた夢をもう一度追いかけてみようって僕は一歩踏み出す事ができた。 だから君をとり続けたかった… なのに君は突然いなくなってしまった… あまりにも急すぎて僕はカメラを持つことすら出来なかった。 どのくらいの月日が流れたんだろう… 僕はいまだにカメラを持つことはなかった… めくると写真の一枚一枚がやっぱり素敵だなぁ…。 また君を撮りたいのに撮れない。 でもこのアルバムが見付けた事が何かのキッカケになったのかな… このまま何もしないで終わるよりは… やった方が自分の為… そして天国へ行った君を受け入れる為に 乗り越える為に。 だからもう一度夢を追いかけてみようと思う! 一歩踏み出してみないと前には進めないから。 このままだと何も分からない。 きっと君もそれを望んでるよね? 前よりも最高の写真が撮れるように… だから僕を見守っててね。 みんなが笑顔になるような写真を僕はとり続ける。 天国に居る君へ…
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