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今夜ゎ月も出ていない 闇夜を歩くボクにとっての たったひとつの道標なのに 荷物ゎ重いガラクタばかり 捨てようにも 捨てられないさ ボクが詰まった ボクの過去 休みたいのに休めない ここが安心できる場所だなんて 一体誰が保証するのさ… 何しろ今日は真っ暗闇 上がらない足を摺ってでも 前だと信じた道を進まなけりゃね そして腐った太陽が昇り出す頃 気付くんだ 一晩かけて這いずり回ったその場所ゎ 同じ足跡が円を描いて元の位置 道標を持たぬ者が 前を目指して進めるはずがないぢゃないか 気まぐれな神よ… イタズラに標識を逆さまにするのゎ止めてくれ 月夜を持たぬこのボクの 荷物が更に増えるだけ
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