夜霧

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───────一方 「本当にこの女で来るんか?」 「間違いねぇ、 あの野郎の大切な人だからな」 あの野郎とは多分 慧のことであろう 薄汚い倉庫に集まった 総勢30人ちょっとの 軍団のリーダーらしき男が ほかの1人に問う 近くには手口塞がれた 咲の姿────── ───────一方 「♪~♪♪」 ピッ・・ 「もしもし?」 「神藤だな。今から Y地区倉庫に1人で来い」 ピッ───── 「あっ!おい!」 このことはすぐに皆を集め 話し合いになり 1人では危ないという 意見を真っ向から断り 結局、残されたメンバーは もしものためで近くに 待機してくれることになった 聖夜君に限っては 仲間を集め特攻の準備まで・・ 微動だに動く心臓は 段々とペースを上げ ついに倉庫に着いた バンッ────── 勢いよく開いた扉の先には 拓海等聖城不良組と 見たことない制服が何人か 「拓海・・・」 「よくきたなぁ」 今にも挙げたいその拳を 我慢強く抑え相手の話を 整理する────── どうやら、咲にふられた はらいせと慧が 個人的にむかつくから と、子供な理由をつきつてられ 目の前に咲が現れる
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