7人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
─突然の出逢い─
シンはミーシャ達の方へ来て、
ミーシャの後にゾロゾロ続いている雄ネコを追い払った。
「こらっ!イジメたらダメだぞ!この子、嫌がってるじゃないか!」
と言った。
雄ネコ達は 慌てふためいて逃げて行く。
ミーシャはキョトンと青年をみつめる。
「み、ミャアー…?」
「ふーー。怖かったろうに。もう大丈夫だよ。僕が追い払ったからね」
そう言うとシンは、少し嫌そうにしながら、母の待っているであろう車に乗り込んだ。
「もう、シン、ネコなんかと遊んで…!少し王子としての自覚を持ちなさい…カルナール王に早く向かいますよ。キリヤ姫をお待たせする訳にはいかないのだから」
「─わかってるよ……」
ブロロロロロ──
車は煙と共に去って行った。
最初のコメントを投稿しよう!