─突然の出逢い─

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─突然の出逢い─

シンはミーシャ達の方へ来て、 ミーシャの後にゾロゾロ続いている雄ネコを追い払った。 「こらっ!イジメたらダメだぞ!この子、嫌がってるじゃないか!」 と言った。 雄ネコ達は 慌てふためいて逃げて行く。 ミーシャはキョトンと青年をみつめる。 「み、ミャアー…?」 「ふーー。怖かったろうに。もう大丈夫だよ。僕が追い払ったからね」 そう言うとシンは、少し嫌そうにしながら、母の待っているであろう車に乗り込んだ。 「もう、シン、ネコなんかと遊んで…!少し王子としての自覚を持ちなさい…カルナール王に早く向かいますよ。キリヤ姫をお待たせする訳にはいかないのだから」 「─わかってるよ……」 ブロロロロロ── 車は煙と共に去って行った。
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