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そう、そうあの日、 夕焼けで光る宝石の雲を見た。 つらい時、下を見たっけ? 目閉じたよね。 真っ暗な中、涙流しながら聴こえた声はさ。 「あきらめない」っていう悔しい思いだったよね。 それから顔上げてさ、ボヤけた瞳で、 先を見据えたんだよ。自分を貫くっていうさ。 それからただ無心に追いかけた。 あの時の心は、どんなにキレイだっただろう。 公園の帰り一人で見た夕焼けは、キレイだった。 記録が目的じゃないよ。今は・・・ 今はただ自分に素直にありたいだけなの。 あの宝石の空が見たいの私の心は、 本当の私は頼りないかもしれないし、 弱虫かもしれない、 でも、あきらめないんだよ、 コイツは。
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