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〇〇〇 霧が我が物顔で辺り一面……いや、この領域全体に立ち込めている 今が一番濃くなる時のようで、自分の手がやっと見えるくらいだった 私は人の姿に戻ったリシュフィーの肩にもたれ掛かっている 今は夜 霧が薄くなるまで眠ろうということになった スースーという寝息が聞こえる 隣を見るとリシュフィーは、輪郭がぼんやりと見えるだけだったが、眠っているのが分かった .
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