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月はもちろん見えない 確かなのは、もたれ掛かっている木の幹と土の感触 そしてリシュフィーの体温だけ 周りがどんな風なのかなんて分からない でも全然怖くなかった リシュフィーが隣にいるというだけで ……そんなことを考えていると、また心臓がドキドキしてきた 私はその心地よいリズムを聞きながら、目を閉じる リシュフィーの手を、起きないようにそっと握ってクスッと微笑んでから、眠りに落ちた .
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