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〇〇〇 頭がはっきりと冴えてくる 「リシュフィー? ………………!」 私は自分の置かれている状況を理解した 下は海 暗い暗い海 この、今立っている青白い、透明な階段はいつ消えるかも分からない そして、扉の向こうは闇 全てを飲み込んでしまうかのような漆黒の塊だった ――急に怖くなって、足が震えた こちらへ背中の翼をはためかせて飛んでくるリシュフィーに手を差し延べる リシュフィーも手を私の方へ向け、お互いの手の先が触れようとした、その瞬間―― .
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