8/14
前へ
/97ページ
次へ
「リシュフィーーーっ!!」 私は手を上へ向けて伸ばす でも、もう届かない リシュフィーの声もどんどん小さくなっていく 「イヴっ!くそっ! カギを見つ――後、自分の―――する――! 俺と、あとシル―――には絶対近づ――――!」 おちて、オチテ、落ちていく―― 暗い暗い闇に抱かれ、飲み込まれて 影のような手は消えていた 私が落ちたのとほぼ同じ時に 私は落ちていく感覚に身を任せ、意識を手放した あの声はもう、聞こえなかった――― .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加