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「リシュフィーーーっ!!」
私は手を上へ向けて伸ばす
でも、もう届かない
リシュフィーの声もどんどん小さくなっていく
「イヴっ!くそっ!
カギを見つ――後、自分の―――する――!
俺と、あとシル―――には絶対近づ――――!」
おちて、オチテ、落ちていく――
暗い暗い闇に抱かれ、飲み込まれて
影のような手は消えていた
私が落ちたのとほぼ同じ時に
私は落ちていく感覚に身を任せ、意識を手放した
あの声はもう、聞こえなかった―――
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