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「リィナちゃん……、その耳としっぽは……?」
白くて長い耳と可愛らしくちょこっとついたしっぽ
うさぎのような……
ぴくぴくと動いているから飾り……というわけでもなさそうだ
それに、両手に不思議な物を抱えている
丸くて大きい……縁に沿って数字がⅠ~XIIまで書かれている物
何だろう……?
リィナちゃんが私に気付いたようで、こちらを向いた
「おねぇちゃん、だぁれ?」
リィナは首を傾げる
「えっ……?リィナちゃん、私のこと覚えてない……の?」
あんなことをしたのに?とは言えなかった
思い出したくもなかったし……
あの忘れられない夜のことを
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