6/15
前へ
/97ページ
次へ
「リィナちゃん……、その耳としっぽは……?」 白くて長い耳と可愛らしくちょこっとついたしっぽ うさぎのような…… ぴくぴくと動いているから飾り……というわけでもなさそうだ それに、両手に不思議な物を抱えている 丸くて大きい……縁に沿って数字がⅠ~XIIまで書かれている物 何だろう……? リィナちゃんが私に気付いたようで、こちらを向いた 「おねぇちゃん、だぁれ?」 リィナは首を傾げる 「えっ……?リィナちゃん、私のこと覚えてない……の?」 あんなことをしたのに?とは言えなかった 思い出したくもなかったし…… あの忘れられない夜のことを .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加