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「おねぇちゃんのことなんか知らないよ?それにリィナって誰?僕はそんな名前じゃな…………あっ!」 腕に抱えているものを見て、いきなり大声を上げたリィナは慌てた様子で駆けていった 「遅れちゃう!遅れちゃう! 早く行かないと怒られちゃう!」 「あっ……、リィナちゃんちょっと待って……」 リィナの腕を掴もうとした手は虚しく空を切った こんな、どこかも分からない所に1人でいるより、怖くても知ってる人といる方がずっといい そう思ったのに…… ぽつんと1人、そこに残される .
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