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「ロゼ、どうしてこんな所にいるの!?」 「ロゼ?」 不思議そうな顔をするロゼ 「僕はチェシャ猫。チェシャ猫だよ?」 チェシャ……猫? どういうことだろう 私は首に絡み付いているロゼの腕から脱出して、振り返った ……―――――! 「えっ!?その耳としっぽ……」 三角の耳 細長いしっぽ 自身を猫と呼ぶように、ロゼにはその耳としっぽがあった しかもこれも飾り物じゃなくて、ちゃんと動いている 私はそっと手を伸ばして、その耳に触れてみた ……ふわふわしていて気持ちいい ロゼはくすぐったそうに身じろぎし、微笑む .
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