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明朝、
ｵﾚはまだ外が暗いうちに目が覚める。
ｵﾚはﾆﾜﾄﾘじゃないからそんな早く起きる必要はこれっぽっちもないんだがよ、
ｵﾚの家族が起き出してﾊﾞﾀﾊﾞﾀするから目が覚めちまうんだ。
ｵﾚは出かける支度をする家族を、家(ｶｺﾞ)に掛かってるｶｰﾃﾝの間から覗き込む。
振り向いちゃくれねーや。
このｵﾚが起きたってのに、今起きてきた親父(ﾊﾟﾊﾟ)は見向きもしねぇ。
そんな時はあいさつさせるためにｵﾚは声を出すんだ。
｢ｷｬｵｯ｣
そうすっとｻｧこれがまた！
おもしれー反応するんだぜ！
｢もうピヨちゃん起きたの?｣
ﾌﾟｰ！ピヨちゃんかよ。
そうそう。あいつ(ﾊﾟﾊﾟ)はいつもｵﾚの事をピヨちゃんって呼ぶんだ。
ったくﾔｸｻﾞみてーなモアイみてーなﾂﾗしてんのによ。
ｵﾚに対してはﾃﾞﾚﾃﾞﾚなんだぜ。
人間てのは面白いよな。
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