闇へ

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      どれくらい眠っただろうか… 柑那はいつも以上に深く眠ってしまっていた。 焦って起きて、テレビで時刻を確認しようとした。 …テレビがない。 テレビが見えない。 よく考えてみるとテレビの音がしない。 というかなんの音も聞こえない。 それどころか暗くて周りが全く見えない。 夜になってしまったのだろうか? それにしても暗くて何も見えない。 私は状況が全く分からず、 だんだんと不安が込み上げてきた。 ここはリビングではないのだろうか? だとしたらここはどこなのか… 確かに私はソファーで眠っていたはず。 どこだ…? ここはどこだ? どこにいるのかも分からず、 寝てしまってからどのくらい経ったのかも分からない。 しかも真っ暗で何も見えずなんの音も聞こえない。 そして状況が把握できない妙な焦りと不安。 私は今どのような状況に置かれているのか…      
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