三章 隻眼の龍 心眼の長寿

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  ダンテ「いやあっほおおいああ!!!!」 ポチ「ハッハッハッ!」 ゴロウ「いやぁぁぁあっ!!」 キスケ「にゃああっ!!」 サクラ「わああい!!」 ダンテ「良いぞポチ!山に慣れてるお前にまたがって行けば早く着ける!」 ゴロウ「なんで全員乗るんだよ!?キツいじゃねぇかよ!」 ダンテ「細かいことは気にしなあい!ポチ!スピードアップ!」 ポチ「ラジャー!」 ゴロウ「ほら、また喋った!」 ポチ「ワン!」 ゴロウ「……」 ポチに跨り一同は茂みを走る! サクラ「早くて風が気持ちいいですねぇ」 キスケ「なんでサクラ殿は余裕なのですかっ!?」 サクラ「楽しいじゃないですか」 キスケ「にゃああ!!」 ダンテ「ん…?そろそろ着くな。スピードダウンだ」 ポチ「ラジャー!」 ゴロウ「もうツッコムのやだ…」 ポチ「ワン?」 ゴロウ「……」 ポチがゆっくりとスピードを落とす。 ダンテ「着いたな」 ゴロウ「…おい!これなんだよ…?」 ダンテ「茨の国国境・『茨壁』だ」 ダンテ達の目の前に高さ数メートルの茨の壁がそびえ立っている。 茨は複雑に絡めあい、一歩先も真っ暗なほどだ。 しかも、一本のツルはかなり太く、トゲも鋭い。 ゴロウ「こんなの…通れるわけないじゃねぇかよ…!?」 ダンテ「茨でまるまる一周、茨の壁で塞がれてる。自然界の要塞とはまさにこのことだ」 キスケ「確かに…これなら、自然の要塞というのもうなずけますね…」 サクラ「どうやって通るんですか…?」 ダンテ「俺も実際に見るのは初めてだからな…。まさかここまでとはな…」 ゴロウ「術は…考えてないのかよ…?」 ダンテ「とりあえず、ゴロウとシンクロして大量の水をぶつけるしか他あるまい」 ゴロウ「合理的だな…」 ダンテ「いくぜ…」 ゴロウがダンテとシンクロする! ダンテ「…はあっ!!」  
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