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ダンテ「……」
キスケ「…無傷のようですね」
ダンテ「草に水やっても、成長を早くさせるだけか…」
ゴロウ『どうすんだよ?潜り抜けるか?』
ダンテ「バカ野郎。こんな時季に服がズタボロになってみろ。セクシーな服になっちまうだろうが。そんなことにでもなってみやがれ、サクラとキスケがお嫁に行けんだろうが」
サクラ「はひっ!?」
キスケ「な…何を仰いますかっ!?」
ダンテ「はっはは。水がダメなら仕方ねえな…。少し退いてろ…」
ダンテが刀を抜く。
キスケ「主…?何を…?」
ダンテ「らあっ!」
神刀から斬撃が放たれる!
爆風と爆音が起こる!
キスケ「ひいっ!」
ゴロウ「んにゃろう…。ダンテ…お前さんアイツらと同じように斬撃放てのかよ…」
ダンテ「取って置きは残しておくから取って置きなんだ。隠し技も隠しているから、隠し技なんだよ」
サクラ「でも…」
ゴロウ「ダンテの斬撃をもってしても、向こう側まで貫通しなかったか…」
ダンテ「ツルが太すぎる。メタボなオッサンのごとく」
ゴロウ「へ…?」
ダンテ「妄言だ。気にするな。さて、困ったもんだな」
キスケ「なら、拙者の火薬で…」
ダンテ「火が弱いな。もっと強い火を探さないとな…」
ゴロウ「強い火か…。そんなモノそう簡単には…」
ダンテ「確かに難しいな…。とりあえず、国境を歩くとするか。少しでも薄そうな壁を見つけたら、また斬撃をやるしかないな…」
ゴロウ「あんのか…?こんな要塞に弱い部分なんてよ」
ダンテ「何事もチャレンジあるのみだ。ともかく、歩く…」
サクラのお腹が鳴る。
サクラ「はうっ!」
ゴロウ「まったく、緊張感のない腹の虫…」
ゴロウのお腹が鳴る。
キスケ「ゴロウ殿も人のことを言えないでは…」
キスケのお腹が鳴る。
キスケ「はわっ!ちょっ…バカ!」
ダンテ「まあ、体は正直なのが一番だ。確かタカさんの団子があったはずだ。それを食べてからでも遅くないだろ」
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