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ゴロウ「……」
ダンテ「これで分かったろ?例え試練を潜り抜けたとしても、本戦には『流派』からの刺客もまちまちに出てくるだろう」
サクラ「『流派』…?」
ダンテ「刀剣を扱う集団のことを総称してそう呼ぶんだ。剣を極めし者に受け継がれる剣技をそれぞれが持っている。神速を誇る『佐々木巌流』、力技を武器とする『小野一刀流』、世代により形を変える『柳生流』。裏でやってるからと言っても、ここまで名高い『流派』がでてくるんだ」
ゴロウ「死にに行くようなもんじゃねぇかよ…!?」
ダンテ「常に実力を人に見せ付けなければならないのが侍だ。それを忘れた時点でサムライはサムライを語れねぇんだよ」
ゴロウ「うっ…」
ダンテ「悪いな。今回ばかりはどうにも引くわけにはいかないんだ。他の流派はともかく『佐々木巌流』『小野一刀流』『柳生流』らと、旅路で出くわさない保証はない。名高い流派の刺客は護帝武隊の隊長格に匹敵するだろう。そんな輩から、護ってやれる自信はねぇんだ」
ゴロウ「…どうしても、行くんだな…?」
ダンテ「ああ。力を示さなきゃな。死ぬか分からない瀬戸際まで行くことになるだろうな」
ゴロウ「…死ぬなんて…言うなよ…。ここ数日で…お前の性格分かっちまったからよ…。止めても頑固だからさ…。意味ないって…よ…」
ダンテ「泣くなゴロウ。誰も帰らないなんて言ってねぇだろ?」
ゴロウ「でも…いくらなんでも危ねぇよ!?得体の知れない奴らがわんさか居やがるんだろ!?」
ダンテ「待ってろ…。死ぬって決まったわけじゃないんだからな…。家で待っててくれ」
ゴロウ「ダンテ…」
ダンテ「サクラも良いな?帰りが遅い場合はタカさんとこに…」
サクラ「……す…」
ダンテ「…?」
サクラ「イヤです」
ゴロウ「サク…ラ…?」
サクラ「イヤです。お兄ちゃんが何と言おうと、サクラはお兄ちゃんに付いて行かせていただきますから」
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