一章 合戦の地へ

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  ゴロウ「いっ…茨の国…!?」 サクラ「茨の国って…東の海の近くの国ですよね」 ダンテ「表向きはそのくらいしか、言ってないんだよ。『茨の国』この国ほど、入国の厳しい国は少ないだろうな」 ゴロウ「アソコは危ねぇだろ…!関東でも、大型の野生化妖精『妖怪』の住処…。しかも、『茨山』はソイツらのまさに根城!上るのは手慣れでも困難と聞いた…」 ダンテ「ああ。だが、毎回そこで合戦が開催される。理由はやはり、入国しずらいから他からの干渉が少なく出来る。それに、関東でも大型級の妖怪共が住み着く山とくりゃ、その国の人もきやしねえ」 ゴロウ「裏で執り行うにはもってこいの地ってことか…」 ダンテ「入国までは難しいだろうな。なんたって、国境を茨で覆われているからな。その茨のおかげで他国から攻められることなく健在している」 ゴロウ「別名『自然界の要塞』…。攻め倒せた者は過去に誰一人としていないらしいな…」 ダンテ「しかも、行く先々で『佐々木巌流』や『柳生流』、『小野一刀流』等に出会さない確率はないとは限らない」 サクラ「危険極まりないのですね…」 ダンテ「それでも、付いて来れるか?」 ゴロウ「何今更アホなこと言ってんだよ?付いて行かせてもらうぜ!?妖怪相手にひとりは大変だろ」 サクラ「サクラも行きます!山じゃ食事も取りにくいでしょ?」 ダンテ「そうか…。なら頼むぜおふたりさん」  
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