二章 大刀の虎 長刀の鷹

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  サクラ「遅いのですよ!何をなさっていたんですか!?」 ダンテ「男どうしの友情を深めあっていた…かな?」 ゴロウ「女の子にはけっして分からない臭い友情ってやつだよ」 サクラ「…知りたくないかも…」 ダンテ「うん。知らない方がいいかも」 ゴロウ「言っとくがタカさん的な行為はしてないだわさよ」 タカ「呼んだだわさ?」 ゴロウ「げっ!?タカさん!?いつの間に!?」 タカ「うふっ」 ダンテ「珍しいじゃねぇか。こんな朝早くからどうしたんだよ…?まだ、店の開く時間じゃ…」 タカ「だチンコの旅立ちに居合わせない…」 ゴロウ「だチンコとか言うなよ!普通にダチって言えよな!?」 タカ「うふっうふっ」 ダンテ「てぇことは、見送りに来てくれたんだな?」 タカ「何処に行くか、何をしてくるかは知らんだわさ。でも、死ぬようなことはするなだわさ?」 サクラ「タカさん…」 タカ「せんべつだわさ。ありがたく持っていきな」 タカが小包を渡す。 ダンテ「これは…?」 タカ「アタイの愛だわ…」 ゴロウ「返却ぅう!!」 タカ「うふっうふっうふっ」 ダンテが小包を開く。 ダンテ「みっ…みたらしに白玉!」 タカ「たんせいこめて作っただわさ。お腹減ったら食べな」 ダンテ「ありがとうよタカさん…。旅してもこれがあるなら寂しくねぇや。タカさんの団子さえあれば、きっと元気になるぜ」 サクラ「ありがとうございますタカさん」 タカ「どういたしましてだわさ」 ダンテ「ん…?キスケか」 キスケ「そろそろと思い参上仕りまし…」 タカ「あら!女の子みたいな可愛い坊やだわさねっ!遊んでかない?」 キスケ「へ…?ぼ…坊や…!?」 ゴロウ「ちょっ!キスケをそっちサイドには連れてくな!」 タカ「失敬だわさ?アタイがダークサイドみたいじゃないのだわさ」 ダンテ「リアルにそうだろ」 キスケ「よっ…よくは分かりませぬが、御遠慮させていただきます」 ダンテ「じゃあそろそろ行くなタカさん」 タカ「ちゃんと帰れようだわさ!」 ダンテ「おうっ!」 ダンテ達は歩き出す。 タカ「まったく…サクラちゃんといいゴロウちゃんといいあのチビちゃんといい…ダンテには可愛い子が寄り付くだわさね…。うふっうふっうふっうふっ」  
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