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ゴロウ「ところでダンテ、茨の国へのルートはどうするおつもり?」
ダンテ「とりあえず、埼玉の国境を通り、茨の国境まで歩こう」
サクラ「山を超える必要があるのですね」
ダンテ「ああ。ふたつは超えなきゃならんな」
キスケ「途中で敵に出会さない可能性はないとは限りませぬからね」
ダンテ「用心深く行ったほうが良さそうだな…」
ゴロウ「お…おう…」
キスケ「む…?どうなされたゴロウ殿」
ゴロウ「イヤぁ~その髪留め…使ってるんだなあってさ。ふと思ってよ」
キスケ「こっ…これはサクラ殿から貰いし物ですからっ」
サクラ「あっ本当ですね!似合ってますよキスケさん」
キスケ「いっ…いいから誉めないでくだされっ」
ダンテ「可愛いのは罪だぞキスケよ。あのタカさんに食われそうになったしな?旅中も気をつけろよ」
キスケ「食われそうになったってどういう意味ですかっ!?」
ダンテ「清潔な泉を持ったお前が知っちゃいけねぇことだ。教えるわけにはいかんのだよ」
キスケ「気になりますよ主っ!」
ダンテ「秒殺的早さで忘れなさい」
キスケ「忘れられるわけないじゃないですかっ!」
ダンテ「世の中、知っちゃいけねうことが五割以上を占めてる。教えるわけにはいかなキスケ君」
キスケ「むぅっ…」
ダンテ「キスケ『ちゃん』の方がお似合いかな?」
キスケ「なっ…なっ!?」
ゴロウ「なら俺もキスケ『ちゃん』って呼ぼうかな?」
サクラ「ならサクラもです」
キスケ「あっ…主、ゴロウ殿、サクラ殿!おふざけは止めててくださいっ!」
ダンテ「まあまあ、気にしちゃいかんよキスケ『ちゃん』」
ゴロウ「そうそう、たかが呼び名じゃないかキスケ『ちゃん』」
サクラ「可愛いから良いじゃないですかキスケ『ちゃん』」
キスケ「うっ!くっ!あああぁぁぁああぁぁぁああ!!!!」
ゴロウ「ちょっ!?キスケ!?」
ダンテ「恥ずかしさのあまり完全に頭がオーバーヒートしたな」
サクラ「落ち着いてくださいキスケさん!」
キスケ「あああぁぁぁああぁぁぁああ!!何も聞こえませぬぞっ!拙者は何もおお!!」
ダンテ(あんなに顔と耳真っ赤にする人初めて見たな…)
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