二章 大刀の虎 長刀の鷹

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  キスケ「ゼェっ…ゼェっ…ゼェっ…」 ダンテ「そんなに息切らすまで暴れるか普通?」 キスケ「あっ…主のせいで…」 ダンテ「ほら、汗くらい拭けよな?風邪引くぞ」 ダンテが手拭いをキスケに渡す。 キスケ「はっ…はい…」 ダンテ「もう少し、歩こう。陽が沈む前に、下宿を見つけなきゃな」 キスケ(はわわぁ…。主の手拭いぃ…。主の臭いがするぅ…) ダンテ「…スケ…キスケ!?」 キスケ「はっ…はいっ!」 ダンテ「どうした…?呼んでも返事はしないし…。つうか、いつまで鼻の下拭いてんだよ?」 キスケ「すっ…すみませんっ」 ゴロウ「ったく…。それでも忍者かよ?スキがありすきだぞ?」 キスケ「はい…」 キスケが縮こまる。 ゴロウ「それでも、ダンテに仕えてる身かよ?」 キスケ「はい…」 キスケがさらに縮こまる。 ゴロウ「チビ」 キスケ「…はい…」 キスケがさらにさらに縮こまる。 サクラ「ちょっとゴロウ…。可哀想ですよぉ」 キスケ「良いのですサクラ殿…。拙者が気を抜いていたのが悪いのです…あはは…」 ダンテ「お~い…」 キスケ「あはは…」 ゴロウ「また飛んじまったようだぜ…?」 サクラ「ゴロウが言い過ぎなんですよ」 ゴロウ「だってよお…」 ダンテ「ほらキスケ!元気だせよな!これからシッカリすれば良いからよ?」 ダンテがキスケの頭を撫でる。 キスケ「ふ…ふにゅぅぅん…」 ゴロウ「…へ?」 キスケ(主が頭を撫でてくれてるぅ…。幸せぇ…) ゴロウ「猫みたいな顔になっちまったぞ…?」 サクラ「顔だけじゃなくて、体もですね…。猫みたいになっちゃってます完全に…」 キスケ「にゃうん…」 ゴロウ「耳と尻尾が生えてきてるような…錯覚に…」  
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