二章 大刀の虎 長刀の鷹

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  ダンテ「ふぅ…良い湯だったぜ。なあキスケよ」 キスケ「はっ…はひぃっ!」 ゴロウ「どうしたんだキスケ…?やけに汗だくじゃねえかよ…」 キスケ「あ…あの…軽くジョギングをしてまいりました!」 ゴロウ「ジョギングって…急にどうしたんだよ」 キスケ「はっは…あはは…」 サクラ「こっちも良い湯でしたよ。キスケさんはお入りなられないのですか?」 キスケ「あっ…入って参りますね主」 ダンテ「隣の男湯覗くなよ?」 キスケ「しませんよっ!」 キスケは風呂場へと走る。 ゴロウ(耳まで真っ赤にしやがって…。キスケの野郎かなりダンテにホレてんだわな…) ダンテ「さっさと寝ますかねぇ。今日のとこはさ」 コジロウ「おや?もう眠りにつくのですかな?夜は長いというのに」 ダンテ「まあな。早寝早起きがモットーでもあるからな」 コジロウ「なら、サクラさん、ダンテ君が眠るというので私と…」 サクラがダンテの腕に抱き付く。 サクラ「イヤですよおだ!サクラにはお兄ちゃんがいますもん!コジロウさんカッコイいから、絶対軽い人にみえます!」 ダンテ「そうそう、サクラばっかり狙ってるとロリコンに見られても仕方ねぇぞ」 コジロウ「おや、ふられてしまいましたねぇ…。非常に残念です。小汚い妖精と寝るのは、イヤですが…」 ゴロウ「ゴロウって言ってんだろうがっ」 ダンテ「ん…?」 客人たちがダンテ達を囲む。 ダンテ「おいおい、なんのマネだこれはよう…?お前ら全員、サクラ狙いのロリコン御一行様ですかい?」 客4「てめぇは確か『お江戸万屋ダンテ』だよな?」 ダンテ「イカにもそうだが?ついに、俺も知られるようになったかな」 客5「恨みはねぇが、アンタの首をいただくぜ?」 ゴロウ「オッサンら何言ってるか分かってんの?」 客3「百も承知の助だわさ」 客5「とにかく、外に出っ…」 ダンテが裏拳を喰らわす! ダンテ「オッサン近寄りすぎだから。一応、俺さ綺麗好きなもんでよ」  
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