二章 大刀の虎 長刀の鷹

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  ダンテ(マズいな…。俺ひとりなら余裕なんだが…サクラを庇いつつ、手慣れの忍者ふたりを相手すんのは…) 客7「さて、その首を大人しく置いていくきはないか?」 ダンテ「なんだと…?」 客8「大人しく置いて行けば、そのアマにも手を出さないと誓う」 客7「こっちは金欲しさでたやってることだからな?首か死体さえいただければ金は手に入れられるからな」 ダンテ「……」 ゴロウ『ダン…テ…?まさかな…?断る…よな…?』 サクラ「お兄ちゃん…」 ダンテ「状況を見なさい…。こっちはゴロウとシンクロこそしているが、刀の無い丸腰状態…。くわえて、相手は手慣れの忍者ふたり…。しかも、ひとりずつやるとしても、もう片方がサクラを狙うだろうな…」 ゴロウ「だからって…」 ダンテ「すまん…。俺の小さい頭じゃ…これしか答えが見つからねえんだよっ!」 ダンテが鋭い水を飛ばす! 客7/8「…!?」 客7/8はかわす! ダンテ「わりいな。絶体絶命の状況下でも、諦めたらそこで負けだっておっかねえ母さんに教わったからよ。素手で戦わせてもらうわ」 ゴロウ『流石ダンテ!そうこなくちゃな!』 客7「愚かな…」 客8「自惚れて死ね…!」 コジロウ「秘剣・ツバメ返し」 ツバメ形の斬撃が客7を襲う! 客7「かっ…!」 客8「何奴!?」 ダンテ「コジロウ…?」 コジロウ「食事の御礼ですよダンテ君」 客8「さっきの技は『佐々木巖流』の技…。貴様まさか…」 コジロウ「ササキ コジロウ。お見知り置き…する時間さえ惜しいですな」 ゴロウ『なんだよ…。さっきの技はさ…』 サクラ「刀からツバメが飛び出しましたね…」 ダンテ「サムライの大技でもある『斬撃』。物凄い力を刀に貯めて、斬る勢いと同時に撃ち放つ技…。流派はまず、この『斬撃』から修行を積むとも言われている」 ゴロウ『なんだよそれ…。まるで種子島じゃねえかよ…』 種子島=火縄銃 ダンテ「種子島なんかよりも厄介だよ…。なんせ『斬撃』は使い手により姿形を変えるからな…。小さく連射するのもあれば大きく大砲並の斬撃だって作れるからな…」  
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