二章 大刀の虎 長刀の鷹

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  ダンテ「お前も、俺の首が欲しいか…?」 コジロウ「いいえ、仮にも私は佐々木家の本家。コイツらゲスのように金には困った覚えはありませんよ。正直、いりませんね」 ゴロウ(本当にヒネクレ口しかたたかねえな…) ダンテ「ったく…アンタって人間はマジで掴めねぇよ」 コジロウ「それはお互い様ですよダンテ君。アナタも充分、掴めないお方です」 ダンテ「そうですかい。とりあえず…やることはひとつ…」 コジロウ「えぇ…」 サクラ(まさか…今から戦うのですか…?) ダンテ「役所の奴が来る前に…」 コジロウ「ズラかりましょうか」 ゴロウ『逃げんのかい!』 ダンテ「バカ野郎!どんな状況だったとしても、人倒したんだから、倒した方が悪いんだよ!」 コジロウ「街の皆も出てきてますしね…」 キスケ「主…?どうなされました!?一体この倒れ込んでる輩達は…」 ダンテ「説明は後だ!キスケ、煙幕だ!」 キスケ「御意!」 キスケが煙幕を投げる! 町人達「うわっ」 コジロウ「ダンテ君、とりあえずお別れです」 ダンテ「ああ!」 コジロウ「合戦にてまたお逢いしましょう」 ダンテ「望むところだ!それまで、殺されんじゃねぇぞ!?」 コジロウは煙幕と共に逃走する! ダンテ「キスケ!刀、部屋に置きっぱなしだから頼む!後から来い!」 キスケ「御意!」 ダンテ「逃げるぜゴロウ、サクラ!」 ゴロウ『風のようにかい!?』 ダンテがサクラをお姫様抱っこする。 サクラ「はぅっ!」 ダンテ「クソぉっ!今日は屋根無しかよぉ」 コジロウ(万屋ダンテか…。合戦にてお待ちしてますぞ…)  
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