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ダンテ「とりあえず、刀を渡してくれ。重かったろ?」
キスケ「いいぇ…。主のためならば」
ダンテ「汗かいてるクセに。見栄を張らなくて良いよ」
キスケ「うっ…」
ゴロウ「でも、ダンテの刀ってかなり重いんだよな?神刀と黒刀」
ダンテ「まあな。ただでさえ黒刀は鎖で縛っているから…」
空気が震えだす。
ダンテ「…!?キスケエっ!風呂敷から黒刀を取れ!」
キスケ「へ…?」
黒刀の鎖と鎖の隙間から黒い影の手が無数に飛び出す!
キスケ「キャっ!」
ダンテが風呂敷とキスケを無理やり取り除く!
キスケ「あっ…主…!?」
影の手がダンテを襲う!
ダンテ「ぐっ…!」
ゴロウ「ダンテ…!?」
サクラ「お兄ちゃんっ!?」
ダンテ「近…寄る…な…!コイ…ツに…飲み込まれる…!」
影がダンテの腕に絡まる!
ダンテ「ぐっああっ!」
影がダンテの体内に侵入し出す!
ゴロウ「おえっ…」
サクラ「ひいっ!」
ダンテの腕から血が滴りだす!
黒い手が更にダンテを蝕む!
ダンテ「大人しくしねぇかバカ野郎がっ!?てめぇの主の元に戻ったんだから文句はねぇだろうがっ!?少しは主人の言うこと聞きやがれっ!!」
ダンテが叫ぶと同時に黒い手の動きが止まる!
ゴロウ「影が…止まった?」
黒刀の影はゆっくりと隙間へと戻る。
ダンテ「ふぅ…」
キスケ「主…」
ダンテ「大丈夫だったかキスケ?いきなり突き飛ばして悪かったな…」
ゴロウ「今のは…一体…?」
ダンテ「主以外の人間の手に渡ったから、黒刀が怒っただけだ」
サクラ「怒っただけって…」
ダンテ「気にするな…」
ダンテは手際良く刀を腰に差す。
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