運命の分かれ道

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「ほら、早く行くぞ。」 せかすようにそう言って、ミナより先に横断歩道に入って、振り向いた時だった。 プッ‼プァァァ‼‼ キィー――‼ 「キャッ‼」 ビックリしたミナが尻餅をついていた。 「大丈夫か‼」 急いでミナの所に駆け寄り、起こしてやる。 「うん、大丈夫…」 まだビックリしていていて何が起きたかわからない状態のミナを歩道に戻し、運転手の所に行った。 「おい‼どこ見て運転してんだよ‼ 後少しでひかれるとこだったんだぞ‼‼」 襟を掴んで責め立てる。 運転していたのは若い男で、しきりに謝っていた。 「本当にすいません💦 デートに遅れそうだったから急いでて…」 ゴッ‼ その理由を聞いた瞬間、そいつの顔を殴っていた。
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