第一章 春

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「おはよう、きよっさ~ん」 「おはようございます~」 簡単に挨拶を済ませた後、無線機を3つ用意し3人は清の車に乗り込んだ。 「きよっさん今日の現場わかるかい?」 トシオが清に尋ねた。 「オラが前に勤めていた会社の近くだで大丈夫ズラ」 トシオと晴彦は安心し、他愛も無い話しを始めた。清の警備会社には30人位が働いているがこの3人は特に仲がいい。 トシオは今年51歳の独身で清と同じ女房に逃げられた過去がある、また晴彦は48歳で未婚、これまでずっと一人寂しく生きてきた。
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