第一章 春

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清は娘の顔を見つめた。 「こんにちわ、一男」 「あっ、さくらだなごめん」 清には少しだけさくらが怒っているように見えた、そして清と幸子は笑った。 その後、清と同じ顔をした女の子はとてもとても大きい愛情を注がれながら順調に成長していきました。 数少ない幸せな時を思い出しながら清はニヤケていた・・・ 「おーい、終わりだで戻って来いや、看板は横に倒して土嚢を乗せとけよ~」 「了解」 「了解ですぅ」 清と晴彦は片付けを済ませ足早に現場へ戻った。そして清の横にあった桜は今朝よりも沢山の花が咲き始めていた。 「仕事早く終わったで花見でも行かねぇ?」 トシオが二人を誘うと清も晴彦もOKし車に乗り込んだ。 その後三人の所持金が合計837円とカンロ飴2個と判明し会社に帰る事となった。車中の静けさとは裏腹に相変わらず清号は爆音を轟かせた。
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