9人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は冷蔵庫からビールを取り出し彼女と俺のグラスへ注ぐ。
「誕生日おめでとう!」
「ありがとう!ところで額の傷どうしたの?」
「実はさ。待ち合わせの場所に行く途中で猫を避けようとしてバイクで転んだのさ。
だけどそのおかげで俺の部屋で美味しい鍋と素敵な君に会えた訳だけどね。」
「そうだったの。本当に心配したんだから。これからは気を付けてよ。」
そんな会話をしているうちにメールが入ってきた。
多分彼女が着いたってメールだろう。
「ごめんちょっとタバコ買ってくる。ちょっと待ってて。」
俺は部屋を出ると自販機へと急いだ。だが腰が痛い為に走る事はできない。
自販機の前には彼女の車が停まっていた。
「お待たせ。本当に今日は悪かったな。恩にきるよ。」
「そうよ。一生恩にきて貰うわよ。」
え、一生かよ。
「嘘よ。ところで、これ指輪でしょう。ついにプロポーズって事ね。上手く行くと良いわね。
まだ私はあなたの事忘れられないけど、あなたが幸せになるならそれで良いわ。
その代わり、浮気なんかしないで幸せになりなさいよ。」
「ありがとう。お前も幸せになれよ。」
「私は多分むり。それより早く行きなさいよ。」
「あぁ。じゃあ。…」
「じゃあね。…」
ありがとうな。
「ただいま~」
「おかえりー!」
そして、俺は彼女にプレゼントを渡す。
そして彼女が包装紙を開けて高価な指輪にビックリしてるのを見ながら彼女にプロポーズ。
「俺と結婚してくれ。幸せに出来るか分からないけど
お前を後悔なんかさせは、しないから結婚してくれ。」
し、しまったセリフ間違えた。
「ふふふ。へんなプロポーズね。良いわよ。私もあなたを幸せに出来るか分からないけど私もアタナを後悔なんかさせないわ。だから結婚しましょ。」
「ありがとう。」
「それと誕生日おめでとう!」
その時ちょうど日付けが変わり彼の運命は大きく変わったのだった。
おわり
最初のコメントを投稿しよう!