決意

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遂にこの日が来た。 俺の人生で、最大級のターナニングポイント。 つまりは大きく人生が変わる日だ。 もちろん、そうならない可能性は有る。 いや、かなり有るかも。でも、俺は後悔ってやつは、大嫌いだから勇気を出して彼女に伝える。 本当は勇気が無いからこの日を選んだってのもあるけど。 さて、もう一度確認だ。 服装 良し! 髪型 良し! 財布 良し! 今日の占い 吉(よし)! 全て確認良し!! あ、肝心なプレゼント忘れた。 とにかく、行くぞ! 俺は愛車のラッセーヌⅢ世に乗り込むとお気に入りの曲を聞きながら彼女と待ち合わせの場所へと向かった。 そう今日は彼女の誕生日。 そして、俺は彼女にプレゼントを渡しプロポーズをするつもりだ。 だから、プレゼントは給料2ヶ月分の婚約指輪。 たぶん受け取ってくれるだろう。一応3年間付き合ったわけだし。 きっと大丈夫! 今日の俺の運勢は吉なんだから。 そんな事を考えながら俺は、バイクを走らせていた。 つまり 運転に集中していなかったわけだ。 「あ!!」 キーー ガシャン!! 横から突然飛び出して来た猫を避けようとして… 俺のバイクは電柱へと激突した。 アスファルトは赤黒い液が広がっていった。
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