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「うがッ!!」
こ、腰が痛!!
ベッドへ寝かせようとした瞬間またもや激痛が走ったのだった。
「ゴメン。やっぱりこのまま送ってくれ。」
ヤバいヤバい。やっちまう所だった。
「もう~!怪我人じゃ仕方ないわね。今度はちゃんと最後までお礼しなさいよ。」
彼女にガストまで送ってもらい。手を振って別れた。
ガストに入って彼女を探す。
あれ居ない。
何でだ?
時計…
あ、待ち合わせ時間超過ぎているよ。
携帯ないから彼女に連絡とれないし。番号も覚えてないし。
どうすりゃいいんだ!
もうダメか!
そうだ彼女の家に行こう。
ここから、そんなに離れてないし。
クソ!歩くと背中に激痛が走るぜ。
歩いてすぐなのに、俺には果てしなく遠い。
ようやく彼女の家に到着。
しかし
車が無い!!
何で居ないんだ?
とにかく一度家に帰って携帯を取ってこよう。
ガストでタクシーを呼んでもらい。家へと向かった。
車窓から外を眺めていると赤い車が見えた。
あ!彼女の車だ!
「す、すいません。あの車線走ってる赤い車を追って貰えますか?」
「はぁ、わかりました。あの車ですね。」
「結構飛ばしてますね。危ないですから捕まってて下さい。」
「ぎえ~!」
ギュイン~
タクシーはもの凄い速度で赤い車を追いかけた。
ちょっと運転手さん安全運転でお願いします。こちら既に事故った怪我人ですから。
そう言おうと思ったが彼女に巻かれたらなんにもならないと思い我慢をした。
お客様どうしますか?
「え、何?」
「あの車あの建物に入って行きましたが。どうしますか?」
まさか!
運転手の指し示した場所は恋人達や愛人等が快楽を求める為に利用する建物すなわちラブホテル。
まさか、ラブホテルに入って行ったのか?
「本当にここに入って行ったんですか!」
そんな、バカな!
いくら遅刻したからって、他の男とラブホに行くなんて!俺以外にも付き合ってる男が居るのか?居たのか!
なんか俺、こんなになってまで必死でバカみたいじゃん。
あの指輪どうしょうか。
「お客さん。どうしますか。」
「家までお願いします。あ、家は〇×区の何番地です。」
かなり参った俺はその後、悲しみとショックを溢れさせアパートへと戻った。
ああ、もう彼女にも裏切られて明日から何を信じて生きて行けば良いだろう。
とにかく今日は酒でも飲んで酔っ払いまくるぞ!全てを忘れるまで飲んでやる。
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