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俺は空を見上げた。 告白の思い出が一番恥ずかしいな。 でも、あの頃が一番幸せだった。 思い出すのは簡単だけど、実現させるには大変な勇気が必要なんだと考えさせられた。 「やべぇ俺、泣いてるわ」 次第に雪が降り出した。 ホームで俺はベンチに腰かけて居た。 すると、電車が入ってくる。 「これ最終ですよ?」 わざわざ声をかけてくれた駅員さんに返事もせず、俺は電車に飛び乗った。 車内はガラーンとしていて、五両も連なって居るのに、乗客はたったの二人だ。 俺は一両目の先頭に座る。
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