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「どうしたもこうしたも…
テメェがやったんだろうが!!」
全く話が飲み込めない…
「えっ!?全く話が飲み込めないんだけど…
えっ!?コレ、私がやったの!?
…全然身に覚えが無いんだけど…」
その反応を見た彼は、彼女の方を見て
「知らばっくれんな!!
テメェ、三日前俺を町中で半殺しにしたくせに!!」
と、ますます怒りを露にした。
一方、ますます話が飲み込めない彼女は…
「えっ!?三日前、町中で貴方を半殺しって何の事だかさっぱりなんだけど…
だって、私は病院の許可がないと外に出られないから…」
すると、彼は少し彼女の顔を見つめ始めた。
しばらくの間沈黙が続いく。
(死神の目って初めて見たけど…
綺麗な澄んだ黒なんだ…)
彼女がそんな事を考えていると
突然彼は彼女に顔を近付け始めた。
(えっ!?何なに!?いきなり顔なんか近付けて…
ちょちょっと、まだ心の準備が…)
と、内心驚きを隠せないでいると
「アレ?やっぱり違うな…
やっぱりお前じゃねぇみたいだ…
お前は、少し目の形が丸っぽいし、眼光が鋭くない…
しかも、アイツはお前より背が高かったし…
そうなると…ありゃ~誰だ?」
と、彼は首を傾げた。
彼女は少し考えた後、
「ねぇ…なんでそうなったの?」
と、聞いてきた。
彼は、少し考える仕草をした後全てを語り始めた。
「アレは、三日前の話なんだがよ…
俺は気晴らしに町中を歩いてたんだよな…
で、ぶらぶらしてたら町中でお前によく似た奴を見掛けてから声を掛けたら…
『はぁ?アンタ誰?』って言いやがったから
『オイ、何の冗談だよ』って掴みかかったら…
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