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遥か昔…世界がまだ煩かった時代。
そこに一人の死神が居た…。
死神の名は、シュラヴァリエル・オーテライト・ウグラテウス
…性別:男,年齢:不明…背は高く、銀髪でボロボロの黒のローブに全身黒ずくめで顔には変な白い仮面を着けている。
彼はいつも一人だった…彼には仲間が沢山居た…けれども、それは過去の話…今じゃ殆ど戦争で死滅してしまい…数少ない生き残りは、全員消息が掴めない。
「あいつ等、元気にやってんのかね~。」と、彼は呟いた。
ふと、誰かが彼に声をかけた。
「貴方…死神ね?」
という質問に対し、彼は「それがどうした?」と、答えた途端
「貴方の首…頂くわ」と、彼に襲いかかった。
彼は、溜め息混じりに「はぁ~…又、賞金稼ぎの連中かよ…」と、呟いた。
所変わって…とある町外れの病院の個室…。
そこには、一人の少女が居た…
少女の名は、ジュン…年齢:19歳、綺麗な漆黒の髪と丸い眼鏡が特徴的で好奇心旺盛な女の子である。
彼女はいつも病室で一人きりだった…
見舞いに来る客は殆ど無い…今日も今日とて暇潰しに本を読んでいると担当の看護師がやって来た。
「ジュンさん。もう消灯時間は、過ぎてますよ?明日の検査の為に早く寝てくださいね。」
彼女は、一応承諾したのだが…「分かりましたけど…あともう少しで読み終わるんです。だから、もう少しだけ」
と、懇願する。
看護師は、渋々承諾した。
「では、読み終える迄ですよ?」
と、言って退室した。
ふと彼女は、本を読みながらこう呟いた。
「あ~あ、この本みたいな恋してみたいなぁ~…でも、現実はそうはいかないんだけどね…ま、私には関係無いか…」
すると、<ガダッ>と、音がしたかと思うと<ドサッ>と、窓から何かが部屋の中に入ってくる音がした。
「なっ何!?だっ誰なの!?」
と、彼女はいきなり部屋の中に入ってきた正体不明の"何か"に脅えていると…
その正体不明の"何か"は、<ムクリ>と起き上がった
「イテテ…あの女、本気で殺しにかかってきやがって…あーあ、体の半分が言うこと聞かねぇぜ…」と、呟いた。
月明かりで照らされた"何か"の正体は、あの死神だった。
これが、死神と少女の出会いだった…。
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