懐かしい港町

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「『この世の災悪と破滅』の象徴ね…俺にはフードで顔隠してる殺人鬼にしか見えねぇけど? つーか、よっぽど素顔に自信がねぇんだなコイツ」 「ふっ、人は見掛けによらないもんじゃ…つい先日に腕の良い賞金稼ぎが奴に勝負を挑んだが数分も経たぬ内に倒されたそうじゃ 幸い、命に別状は無かったが…かなり悔しがっとったわい おぬしも気をつけた方が身の為じゃぞ」 悪いね爺さん…そんな話は本人に言っても意味無いっての しっかし、あの女剣士…生きてやがったのか… 「そうさせて貰うぜ爺さん ついでにその賞金稼ぎの名前…確かニジョウ・テマリって名前だったか?」 「ああ、そうじゃが…なんでおぬしが知っとるんじゃ?」 「ああ、知り合いの賞金稼ぎが話してたんだよ」 「そうか…」 「そういや爺さん。 此処らに良い酒場は無いのか?」
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