懐かしい港町

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30分位経過した頃にようやく店長らしき男が現れた 「らいら~い…おまた~ いや、客なんて久々だからさっきまで寝てたわ(笑)」 そう言うと男は俺の前に来て 「で、何飲むよ? 言っとくが…俺ッチの店、やっすぅ~くてまっじぃ~酒しかないぜ? ああ、言い忘れてたけどよ 俺の名前は『ハルノ・カプリッチオ』…親しい野郎からは『ハルノ』か『カプリッチオ』って呼ばれてるからよろしくな」 と、俺の目の前でケラケラ笑っていた。 とりあえず… 「テメェの名前なんざ聞いちゃいねぇよ… とりあえず…この店で1番マシな酒(ヤツ)くれ」 「ハイハイ…判ったよ つーか、あんたは旅人かい? ここいらじゃ見掛けねぇ面だし、その仮面と衣装は異国の伝統か? カッケェなぁ~…ほい、まとも酒」 コトッ 「…」 「安心しな…毒は入ってねぇし、味は折り紙付きだ ほら、飲め飲め♪」 …グビッ 「…鉄が錆びた匂いがするな だけど…悪くねぇなコレ」 「ありがとよ」
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