懐かしい港町

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スタスタと俺は建物の裏手に近い場所へと回った 「さてと…港町っつーことは結構な数居るよな? ちと、視(み)てみるか…」 スッと…建物を視てみるとぼんやりと建物周辺に様々な色の焔を確認した 「あ~…ざっと見張りが20弱か 中も合わせっとなると…100か 小規模・少数鋭勢…中々のもんだな しかも、久々の上玉が何人…かなりの悪人だな」 ふぅ~っと軽く深呼吸する 久しぶりに『死神の瞳』の使ってみたが…全然、衰えないどころか益々、力が増したな ちなみに『死神の瞳』というのは死神が魂の判定や世界の歪みを判別するのに使う魔眼みたいな物だ… 専ら、俺は『悪人・善人』の判定や『魂の波動を読んで相手の寿命を読み取る』ことに使ってるがな… スッと建物の周辺を見渡す 「さて、問題はどうやって相手に怪しまれずに侵入するかだが… まあ、例え相手が何人居たとしても俺にとっては何の支障も無いんだが…なるべく、被害は最小限に抑えたいしな…」 と俺が独り言を呟いていると…背後に何者かの気配を感じたので振り返ってみる そこにはハルノがヘラヘラしながら立っていた 「よっ!!何してんだ?シュラヴァリエルこんな所で」 「はっハルノ…お前、どうして此処に??」 すると、ハルノはキョトンとした顔で返答した 「どうしてって…あそこ、俺のお得意さんだぜ? 此処のギャングは金払いが良いからよ まあ、んなことはどうでもいいとして…シュラヴァリエルよ お前、なんつー格好してんだ? まるで死神みたいだな(笑) もしかして、例の指名手配中の殺人鬼の真似事か?? ギャハハハハ…お前、全然似合ってないぜ!!その格好」 「うるせぇ…俺の勝手だろ」 「確かにな…で、見たところお前さんはあの建物に単身乗り込もうとしていると…違うか?」 と、鋭く指摘してくるハルノ 「そうだよ…悪いが、お前のお得意さん潰させて貰うぜ。 なんつーか、此処に存在してんのが気に食わないんだよ」
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